氷取沢橋頭堡設立作戦概要

　能力者の皆さんへ。
　氷取沢橋頭堡設立作戦では個別作戦(シナリオ)の作戦成功目標とは別に作戦達成目標が設定されています。
　この作戦達成目標が規定水準を満たした場合、周辺安全が確保されたと見なし「氷取沢地域」での作戦は達成され、橋頭堡設立を行なう事が可能となります。
　今後のマシロ市外拠点設立のために作戦達成へとどうぞご協力ください。

現在の作戦達成目標度

『大岡川源流域遡上作戦』は無事完了した。
　マシロ市の、そして天使特別対策室K.Y.R.I.E.の抱える命題たる『人類の生存圏拡大』が為に、先ずは至近距離である大岡川源流域付近――旧氷取沢地区にて橋頭堡を設立することに決定した。
　2052年4月からの変化に対してK.Y.R.I.E.はこう考える。

　――大いなる変化が訪れた。それは、人にも、天使（奴ら）にも。

　平穏期とも称された2040年代。2027年の天使勢力の組織的な活動停止を確認して以後、『早贄と福音』事件を経てから最も平穏であったその時期を経て、明らかにマシロ市も、市外も変化している。
　最大の変化はやはりフレッシュ達の世界への合流である事は間違いない、が、その為に行なった近郊掃討では天使との遭遇事例が多くなり、変異体達も活発に動き出したのだ。
　マシロ市という都市計画を継続するためにと行なわれた近郊掃討であったがこのデータは良い変化とは言えず、天使との戦いが激化する可能性をも示唆しているのだ。
　故に、氷取沢での作戦には更なる危険や天使達との接触が見込まれるとK.Y.R.I.E.上層部は認識している。
　近郊での作戦理由は退路の確保が容易であること、そして、外部的な変化を確認する足掛かりとすることだ。
　此れより先、横須賀方面、鎌倉方面、そして、東京都や更なる神奈川以西、何方へと向おうともマシロ市の外部基地は重要な拠点の一つとなる事は確かなのだ。

V.A.L.K.Y.R.I.E.（r2n000098）
〈訓練AI〉
本作戦は『大岡川源流域遡上作戦』での情報を元に行なわれますの！
地形変化により、進軍に様々な障害が見込まれますの。
それに……アザーバイド・メタル・ビーストにK.Y.R.I.E.データベースに登録されていた『栞田 花束』さん……。
様々な事に注意を行なってくださいですの！