またひとつのゲイムが終わりゆく。
「地上! ですの~~~っ!!」
地下鉄から無事に生還したフラン・フラン(
r2p001256)は、ファンファーレのような日差しの中でグッと伸びをした。お宝となっていた身体も取り戻し、仮想死亡者も出さず、天使共もブチのめし、気分は爽快だ。
「そっちも終わったようね」
そう言ったのは、瓦礫の上に立つマリィ・E・テネブラエ(
r2p000287)。ひょいと軽やかに跳び降りてくるその姿に、傷などほぼないのは、不死を騙る血の魔術によるものか。
マリィの言葉に「ですの!」と、
フランケンシュタインの怪物は得意気に
フランアックスを掲げた。
「フランのすーぱーぱわーでぎゃりぎゃりどかーんしてやりましたの! そちらはいかがでしたの?」
「アタシが無様に敗走するわけないじゃない。
ハイゼンちゃん達は無事よ」
――と、マリィの超嗅覚が血のにおいを感じ取った。見やれば満身創痍の蜂須賀 タクヤ(
r2p000055)達が疲労困憊の様子で現れる。
「ちょっと……大丈夫?」
「どうにか。宝物は取り戻せたし、ね」
タクヤは血で汚れた唇から長く深く息を吐いた。仲間と合流出来て、敵の気配もない、やっと一息を吐くことができた。
「随分大変そうだったんですの?」
首を傾げるフランに、「まあ」とタクヤは肩を竦める。ギャル天使ココ、
第三熾天使麾下天使ジークリンデ(
r2p007413)、そして天使ロケロラ★ベイベー(
r2p007761)。
二重苦どころか三重苦をどうにか突破したのだから……その疲労はさもありなん。
(……いずれ決着をつけないとな)
ココにぶん殴られた頬をさすりつつ、タクヤは東京の空を見上げた。
「決戦が近い……そんな感じがするね?」
不意に聞こえた声は、伽藍堂 夢窮斎(
r2p004822)のものだった。目を眩しそうにしばたかせているのは、地下空洞から出たばかりで明るさに慣れていないこと、拒絶の魔眼を発動した反動だろうか。
「……ひりつくような静けさ。
嫌いじゃないよ」
見やる先、嫌に静かな東京の町。数多の屍を積み上げた、灰色の都市。
それにしても、だ。やれ、
悪趣味なゲイムだった――手足を奪う、なんて。
「早く、終わらせたいね」
「……ああ」
頷いたタクヤは心の中でこう付け加えた。
願わくば、誰も犠牲になることなく――。
※イラストオプションに『祇化』が実装されました。(用語説明:呪創/祇化)
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