冬は過ぎ、春も終わり、夏の気配が梅雨前線と共に近付きつつある時候である。
なれども諏訪を閉ざすは、凍てる冬。荒れ狂う吹雪。
陰なる気が、この神秘の地を白く白く閉ざしている――
まさに
五里霧中だ。アシュリー・ツヴァイク(
r2p000416)は、白い世界で青い羽を翻す。構えた
海祈の羽刺の切っ先におわすは、冬の気配を受けて転じた禍神である。
「後悔はある。だからこそ――助ける!」
悲しみ。恨み。冷たい絶望。
ならばそれに
暁を。暁の星を見る者・シウェナリーン(
r2p004367)は、
荒れ狂う精霊へと大きく息を吸い込んで――
「こんな所で暴れて人様に迷惑かけるなっ!」
怒られて謝って、おかえりって言われて、もう一度やり直して、今度こそ頑張りたいのだろう。それがこの精霊の望みならば、シウェナリーンは真っ向からぶつかってやるのだ。
――救いたい、と。それは天狼 黎華(
r2p001822)も強く願うことだから。
「だって、これでお別れなんて悲しいから。
二人ならきっと、戻ってこれるって信じてるから……!」
想いを刃に。共に生まれ共に折れる
星の刃が、この凍てる吹雪の中で燦然と煌めいた。どれだけ暗くとも、星の影はどこまでも降り注ぐ。
「絶対、助けますからね」
優しき狼を救う為に。幸平 かなた(
r2p001526)は、かの精霊に悲しい顔をさせたくないからこそ簡単には手折られない。――ふわり、精霊へ贈るは
馨香。春の香りを以て、この冷たい冬を祓おう。この諏訪が、荒れ狂う精霊達が忘れてしまった春を届けよう。
「わたくしたちがここにいますわ。どうかわたくしたちを
信じて」
ジュヌヴィエーヴ・イリア・スフォルツァ(
r2p000400)は
顔無き神へ言葉を尽くす。この凍てる冬の寂しさの、なんと冷たいことだろう。ゆえにこそジュヌヴィエーヴは手を差し伸べることを諦めない。いつか自分に手を刺し伸ばしてくれた、あの人のように。
それを、厭離衆などと名乗る終末論者が、そして天使共が阻むと言うのなら――甲斐 つかさ(
r2p001265)は
真正面から立ち向かう。
「今から――あたしの想い! ぶつけるからね!」
言葉は要らない。想いを全部、握った拳に突き詰めて。唇に歌を、心に想いを。雪煙が上がるほど地を蹴って、つかさは進む。
他者を傷つけないために命を捨てる覚悟がそこにあるのなら――恵井 饋(
r2p001896)としては、報いないわけにはいかないから。
「陰の気よ、怨霊たる我が下より逃るる事能わず……残らず我が糧となるが良い……!」
それは人とも獣とも蟲ともつかぬ声。焦熱地獄よりの聲。ここに無念があると言うのなら、饋はそれを連れて行こう。今さら穏やかなる日々への憧憬などに囚われているのなら――
「其の陰気、我に寄越せ……!」
逃がしはしない。
リュキア・Ⅰ(
r2p000111)は
天使共へと影の猟犬をけしかけて、睨み据える。
「拘りのある『お客様』の相手なら私は本職よ。リュキアズ・アンティークショップのおもてなし、ご満喫くださいな」
乙女の周りで揺らめくは星雲の天蓋。用いるは再生の術。天使共に好きにはさせない。
「中身すかすか♥ 前髪もすかすか♥ 延焼する炎の方がこわぁ~い♥ 放火魔に転職しろ♥ そーんな大天使さんに裁きを言い渡しまーす♥ 判決♥ 死刑♥」
鳴砂・上総(
r2p004470)は
罪深き者どもをくすくす嗤う。連中がもたらす災禍を、
紫電癒雷陣を以て悉く無に帰す。
とはいえ。決して侮るつもりはない。友が「断ってくれても構わない」だなんて
無粋なことを言ったのならば――お節介だと言われようが、徹底的に助け散らかすに決まっているだろう!
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