第四戦区:丸の内で行われた
決戦が終了する――
「やっと終わったね」
ミッションのクリア条件が『より多くの宝物』をゲットする事であった事から、敵も味方も関係なくすべての宝物を確保し持ち主に返したいと願った甲斐 つかさ(
r2p001265)の策はある種、正解であったと言えるだろうか。
丸の内の怪であったアーケダマルは相棒リノンを残し、撃破され、地下迷宮の主であった娘שאול(
r2p006732)もまたその命を落とした。
「終わったって、言っていいのかな……」
サーカス団に与していた天使ミケル(
r2p008408)の撃破は叶っただろうが、サーカスの団長であるジュールヴェールは
片腕を置き土産にしながらも健在だ。
「終わったって言えよ。終わったのよ、大丈夫、ほんとに」
苛立ったようにそう吐き出す仙豹のリーダー、蛇明(
r2n000291)はこれで
決勝戦に進まずリタイアする戦功点は手元に集まったとそう言った。
「ジュールヴェールもサーカスを解体するでしょう。アイツらは派閥解体でリタイアをしたうえで残された人間だけで決勝に噛んでくる。
公主様に入れ込むって言うのはそう言う事。……奴らはあの方の『終わらない物語』を再現したかっただけだった。
でも、どうでしょうね、玩具を壊されたってなれば
公主が癇癪を起すかもしれない。
あー……
老龍と
小猫に伝えておきなさい。もし、
公主が暴れ出したら、その時は借りは返すって」
「うん、ありがとう! 蛇明ちゃん! ……っと、他のみんなのお迎えにもいかなくっちゃね」
「……負けた」
権天使級は倒せたものの、撃破すべきだった
能天使は仲間によって癒える事なき傷を受けながらも戦場を離脱した。彼女はきっと、本戦にだって絡んでくるだろう。
雪輝自身も殺す気で立ち向かった
女も倒すことは叶わなかったが、きっと無理やりにでも挑み続けて啼ければもっと被害は大きかったのだろう。
全員の宝物を回収できたことこそ喜べても、胸の内は晴れがたい。
その辛気臭い顔を一瞬見て、蛇明はじっと空を眺め後でやれやれと肩を竦めた。そっとやってきた狐霞(
r2n000284)がつんと蛇明の頬を突く。
「
心情不好」
「闭嘴《だまれ》」
蛇明がぎっと狐霞を見上げた。そっと蛇明の頬に触れた狐霞が「そんなところも愛らしいですよ。
小明」と囁いた。
「どうなると思う?」
「どうって、どう?」
「……タラリアはあれで居て世話焼きで任務に忠実。コスモスをメイから引き剥がしてメイを持ち帰ろうとするはず。
メイがK.Y.R.I.E.の司令官の妹だっていうなら使える駒になる可能性だってあるし、あれは主天使よりもさらに上位を狙えるかもしれない」
「才媛は何処でだって好まれるもの」
「でも、メイもタラリアの事を好んでいる。なら、コスモスが暴走した時にメイがタラリアに頼らない可能性もある、と考えていた。
サーカス団が解体されたうえでジュールヴェールがメイの前に出てきたら? 壊れた玩具に癇癪を起すかもしれない」
「可愛い可愛いお姫様だものね。でも、そうなったとしても、ならなかったとしても、仙豹はK.Y.R.I.E.に借りが出来たのね。
今日も不幸ばかりの、小明? 貴女は、如何したい――?」
蛇明は自身の頬をむにむにと突き続ける狐霞に「知るかよ」とそう言ってからその場を後にした。
※イラストオプションに『祇化』が実装されました。(用語説明:呪創/祇化)
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