東京、カタルモイ第二戦区『浅草』。
在りし日々の街並みなれど、そこにはランドマークの電波塔が
そこかしこに生えていた。
此度のお題は『ミッション・キングタワー』――電波塔より発せられる『王様からの指示』をクリアすることが、勝利条件となる。
仮想死亡を賭けてのゲイム、劔醒会なる新たなる勢力。死の気配が漂うこのゲイムは、卯槻 咲月(
r2p000433)にはとても許容できぬ遊びであった。
――しかしてこれが
遊戯であるのなら、
暴れてやろうじゃないか。彼女の二つ名を呼ぶがいい、『享楽の魔女』!
「ちょっとした余興、付き合ってもらいますよ?」
嘘もイカサマもギャンブルも、それがゲイムならばお手の物。
なんせ、
プロなので。
「
サーニャちゃんのサプライズショウ、大開幕でスヨ~!」
ピエロで魔法少女なサーニャ・ヘルウッド(
r2p000368)は、派手な
スパークの中で活き活きと笑う。此度のゲイム、ショーをすれば勝ちらしい――手品、一輪車芸、ローラーバランスにジャグリング、火吹き芸に火の輪くぐり、スポットライトを浴びて皆の視線を奪うのだ。
「稀代の大天才サーニャちゃんとショウで張り合うなンテ、ウチューが爆発してウチューがもっかいできるぐらい早いのデス!」
――数多の戦いを、数多の電波塔が見下ろしている。
「皆が倒れない限りは絶対に負けないってことだよ、ね〜……? それならリルも頑張れるよ〜……っ♪」
夢魔の杖をひとふるい。ヒュプリル・ヒュプノス(
r2p000012)は羊の楽隊を呼び出すと、楽しくて元気になる夢の世界へご案内。無垢で純真な夢で、この戦場を優しく照らそう。その間にもヒュプリルの瞳は
空中のくす玉へ。アレを割れば勝利ならば、そこへ進む為の活力を皆へ!
「妨害ひとつも通させないから」
球状外部ユニットC13-Neutronと共に、塩津 乙女(
r2p002628)は仲間達の盾となる。この戦場のクリア条件は
「今までにない新しい餃子を作れ」という馬鹿々々しいものだけれど、負けてやるという道理にはならない。
「悪いわね、キッチンっていうのは戦場らしいの、この線を越えるのはご遠慮願えるかしら?」
……しかし何でもありのルールときたものだ。
トカム=レプンカムイ(
r2p006049)は
吊るされた火縄銃を見上げ、にこにこと笑う。
「薩摩式デスゲーム、興味深いですね。私が磯子で司会しているデスゲームアトラクションに是非とも追加したい……企画書が完成したらベルベルさんにご監修戴きたいものです」
さてさて、面倒臭い飲み会めいているがノりきってみせよう。話術ならば多少は自信がある。
――『王様の指示』は絶対。
たとえそれが
妙なモノでも。
「えーーっと……『ウルトラ四白ちゃんシュート』!!」
せくしーとは何ぞや。御年14歳のロストエイジ玄葉 四白(
r2p000211)にはまだそれは分からない。というかちょっと早い。だがこのゲイムに勝たねばならないことは分かる。ゆえに、放つ、研ぎ澄まされた狙撃者の一撃。必殺技は叫ぶもの。そういうルール。
「ややこしいゲームに巻き込まれまシタガ……」
両手に刃を、翠玉(
r2p000930)は浅草の街並みを翡翠の瞳で見回して。ここの『ルール』はまだ分かりやすいものだ、ならばいつも通りに戦えばいい。
「では、イキマショウ」
進もう。
そこに願いはなくとも。
「あのふざけたぬいぐるみと同じく、ふざけた指示です」
理不尽を語る王様電波塔に、ロック(
r2p000444)は辟易の息を小さく吐く。
こういうキャラではないけれど、できそうなことをできるだけやらねば勝てないのなら――尽力しよう。本気で歌を歌って、語尾を「ニンニン」にして、隠れて、1+1を70にして、くらえ、ダークバーニング・シャインナックル!
――嗚呼、滅茶苦茶で出鱈目だ。
文字通りこれは『
遊戯』なのだろう。
「そんな任務だって全力だ。元エージェント故の完璧さ、見せつけてやるよ」
不思議の国のアリスのような。そんな戦場を、ハンス シュミット(
r2p004621)は駆け抜ける。盾として仲間達を護るために。
「いつまでも遊んでやれるぜ。試してみるかい?」
「思い通りにはさせませんよ。――この一撃で終わらせます」
ルナ・エクリプス(
r2p003936)はブースターを噴かせ、流星の如く加速する。
『相手をすべて仮想死亡させろ』。それがミッションなら、ルナは手にした刃をどこまでも冷たく残酷にしよう。望月の瞳が、闇色の天使を射抜く――。
なんであれ、これは殺し合いだ。
「悪いがな、俺はアンタを片割れのところに送ってやることしかできないんだ」
指令がなくても復活を許す気はない。岡田 昂平(
r2p004112)は殺滅の槍を膂力の限り振り上げる。ままならないことばかりが現実だ。守ろう救おうと手を伸ばしたって、それが届くとは限らない。いや、届かない方が多い。それを知っている、だからこそ、彼が躊躇うことはない。
「その天冠、砕かせてもらうぞ」
幾つもの、仮想なれども屍を越えて――
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