ホーム
シロトーク
ログイン
Lost Arcadia
ログイン・登録
ホーム
シロトーク
シナリオ
イラスト
サウンド
キャラクター
コミュニティ
アリーナ
ショップ
イラストショップ
ラプラスの箱
ブックマーク
O.R.A.C.L.E
ゲームガイド
お知らせ
サイドバーを縮小
Twitterで最新情報を手に入れよう
Re:versionお知らせアカウント
@reversion_data
Re:version公式アカウント
@re_version
Lost Arcadia
キャラクター
キャラクター一覧
キャラクター作成
ノート
ミニマッププリセット
ミニマップギャラリー
シナリオ
オープニングリプレイショートストーリー
EXリクエスト(SS)
EXリクエスト(シナリオ)
幕間ストーリーゲームマスター・ノベルマスター一覧クリエイター探索これまでのお話
イラスト
イラスト
EXリクエスト(イラスト)
スケッチブックイラストレーター一覧クリエイター探索りばスタンプ
サウンド
サウンド
EXリクエスト(サウンド)
ライトスキットサウンドクリエイター一覧クリエイター探索
アリーナ
自由競技公式大会クエスト訓練メニューアドベンチャー
特別探索
©️ Re:version
シロトーク
シロトーク(雑談等)街角(ロールプレイ場)トーク一覧
コミュニティ
コミュニティ公式コミュニティ
コミュニティ設立申請
ショップ
通常ショップRCショップDGショップHMショップラプラスの箱イラストショップコミュニティショップ
インフォメーション
O.R.A.C.L.EK.Y.R.I.E.DB(辞書)ゲームガイドお知らせお問い合わせ
リソース
クリエイター募集利用規約・ガイドライン特定商取引法に基づく表示運営会社
Lost Arcadia
©️ Re:version
Lost Arcadia
#0528

そうして、罅割れた

 わたしは薄情だ。
 血のつながりなんてものが大事だと思えなかったから。

 わたしは薄情だ。
 あの人が兄だと、そう紹介された時、何とも思わなかったから。

 わたしは薄情だ。
 何もかもを喪って、コスモスとひとつになれていたら、きっとこの卵は長持ちしたのに。

 ――わたしは、薄情だ。
 こうしてカタルモイのゲイムを見ていて知ってしまった。
 人と生きる事、人を思う事、それから、生きるために何かを犠牲にすること。
 それを理解したのに、わたしは自分と一緒の時間を過ごしてきたあの馬鹿げた人を犠牲にすることを選ばなかった。

「殆どの戦区のゲイムが終わったのね。残るは――……もう、決勝がすこしと、考えるべきなのかしら」
 少女は抱きしめている卵に小さな亀裂が入っていることに気が付いた。
 そっと指先でそれを撫でる。
 ――もう、長くはないかもしれない。
 コスモスは余程、自分を気に入って居ていたのだろう。
 無関心、無感動、無気力。何もかもが無い無いずくめだった少女の清廉潔白で純真無垢な魂に惹かれたか。
 十一番目という特質性に満ち溢れた個体から零れ落ちた欠片だ。
 それが、どの様な効果や作用を齎そうが何らおかしくはない。
 何かが起きても致し方がないものだ。
 そんな卵に愛されてしまった少女は不運であったか、それとも幸運であったのか。
 からっぽでなくなった自分から引き剥がされたくないとでもいうように、それは一気に膨れがあっていく。

「お帰り」
 そこに佇んでいたのはいつも通りの男であるはずだった。
 派手な装いに4枚の翼、変装をも得意とした変幻自在なエンターテイナー。
 無関心で無気力だった少女を笑わせるためにありとあらゆる手段を投じてくれる、メイにとっての同居人(家族)。
「ただいま、タラリ、」
 名を呼びきる前にメイはその男の姿を見た。
 蜃気楼のようにその姿が揺らいで見える。深まる笑みは何時も通りだというのにメイはいつもの通り近付こうとはしない。

 ――お帰り、メイ。キャロットケーキを作っておいたよ。君が喜ぶと思ってね!

 わたしは薄情だ。こんな時、目の前にいる彼が別人であることを喜んでいる。
「こんにちは。お話をしてくれるのね。会いたかったわ」
「それはよかった。俺も君と話をしたかった。少し久しぶりかな? 寂しかったよ。メイ」
「わたしもよ。さみしかった。ねえ、今度は何を教えてくれるの?
 あなたと話すと嬉しくなるわ。だって、人間ってものなど犠牲にしてもいいって教えてくれるもの。
 花園に行きたいわ。はやく、素敵なおうちの一員になって、わたし、幸せになりたいもの」
「ははは、そうか。そう言ってくれるとうれしいよ」
 メイは眼前の男に向けて微笑んだ。彼ならば、きっと気が付いているだろう。
 コスモスに入った罅は制御という箍が外れそうになっていることを。
 それに、メイは理解している。この人は自分に興味などない。十一番目の落とし物(コスモス)の行く末だけを気にしている。自分と彼がどうなろうが、興味などない筈だ。
 ――その癖に、自分の世話役としてあんな男を送り込むのだ。
 卑怯な人。わたしに枷をかけるように、あんな莫迦みたいな人を送り込んだ。
 家族なんて知らない子供に、家族の愛情を与えなさいとそう言い聞かせて、彼が来た。
 彼は嘘をつかない。彼は愛情深く、家族のように振舞う。
 彼は嘘をつかない。彼から向けられる感情はある意味で真摯で、己に感情というものを如何して与えようかと苦心してくる。
 彼に一つだけ、失敗があるとするならば。
 カタルモイと呼ぶ儀式の中でメイという主天使の何もない(からっぽ)な容れ物に莫迦らしく陳腐な感情を満たしてしまった事だ。それはきっと、彼の目指す目標に大いなる影を落とす。
 あなたは知っているから話に来たんでしょう?
「メイ。好きな人は出来た?」
 当たり前のように、その唇でそう言うのだ。
 分かってるくせに、意地悪な人。
 目の前にいるのは確かに、タラリアだ。
 けれど、彼の唇を借りて話しているのは他人。
 ――きっと、ただの小細工でしかない。僅かに感知されたとしても直ぐに形跡を掻き消すだけの器用さを持っている。
「知っているでしょう?」
 メイは目の前で笑ったその人を見た。
 カタルモイのようなフィールドをコスモスと、ただの座天使が作り上げられるわけがない。
 最初から、このフィールドには一枚噛んでいて、真にこの戦場を眺めていたのは彼に他ならない。

「――いじわるね、ディオンお兄様」

 もう一度、罅割れる音がした。









命空骸戯(カタルモイ) - 旧展示場要塞システム/ゲイム・ルール

旧展示場要塞内「カタルモイ」専用ツールアクセス

ワールドトピックスいま世界で起きていること
過去のトピックス

東京方面での戦況報告が届きはじめています――

2054年7月15日

逐降を完了し、神霊フナドノサエが諏訪の地で眠りにつきました。 諏訪に「御津那海への穴」が開いたようです……?

2054年6月11日

諏訪方面での戦況報告が届きはじめています――

2054年6月8日

過去のトピックス
新着イラストもっと見る
三白 剱のねむるによる半身図
三白 剱
ねむる
2026年10月7日
ボクのお気に入り!
リウラ・ヴィアンシエール
樹下じゅげ
2026年10月7日
本体なんかじゃないからね!
リウラ・ヴィアンシエール
樹下じゅげ
2026年10月7日
きゃわわなファントムルージュ
藤川 みかん
樹下じゅげ
2026年10月7日
昕祐・チェザーティの餅村によるフェイス
昕祐・チェザーティ
餅村
2026年10月7日
昕祐・チェザーティの餅村による全身図
昕祐・チェザーティ
餅村
2026年10月7日
宮廻 総一郎(本体)の沙那珂による設定資料
宮廻 総一郎
沙那珂
2026年10月7日
エリザベス・ゴドウィンのかしきなによるアイテムアイコン
エリザベス・ゴドウィン
かしきな
2026年10月7日
百鬼 環の緲によるアイテムアイコン
百鬼 環
緲
2026年10月7日
襲塚 らいむの響ながれによる全身図
襲塚 らいむ
響ながれ
2026年10月7日
新着サウンドもっと見る
ノエのいしいによるミュージック
  • ノエ
いしい
ミュージック
2026-10-07 22:30:00
宮羽 恋宵の梅野咲奈子によるショートボイス
  • 宮羽 恋宵
梅野咲奈子
ショートボイス
2026-10-02 22:30:09
宮羽 恋宵の梅野咲奈子によるタイトルコール
  • 宮羽 恋宵
梅野咲奈子
タイトルコール
2026-10-02 22:30:09
『無窮』クリーガーの和泉美鈴によるショートボイス
  • 『無窮』クリーガー
和泉美鈴
ショートボイス
2026-10-02 22:30:07
『無窮』クリーガーの和泉美鈴によるロングボイス
  • 『無窮』クリーガー
和泉美鈴
ロングボイス
2026-10-02 22:30:07
『無窮』クリーガーの和泉美鈴によるロングボイス
  • 『無窮』クリーガー
和泉美鈴
ロングボイス
2026-10-02 22:30:07
【オータムボイス2054】「わ、うる君…みてみて。 南瓜味のプリン、さつま芋のパウンドケーキ… あ…モンブランと、アップルパイもあるよ」
  • 九重 命
マキノ
オータムボイス2054ロング(オータムボイス2054)
2026-10-01 22:30:05
「もう…私は何をどう怒ればいいのか… ……だが、あの頃を思えば… 理由もなく、そんなを無茶を叶翔がするはずもない」
  • 八重代・明空
マキノ
ロングボイス
2026-10-01 22:30:02
「私より叶翔の方がずっと口にしていたぞ? 「明空以外の女は要らない」 「明空じゃ無いなら俺は一人でいい」 顔を合わせる度、これを言われ続けていたからな」
  • 八重代・明空
マキノ
ロングボイス
2026-10-01 22:30:02
「ずるいも何も…思った事を伝えた迄。 それとも叶翔はこういう話を黙っている方がいいか? 黙るだけなら簡単だが…」
  • 八重代・明空
マキノ
ショートボイス
2026-10-01 22:30:02