誰が為のオラシオン

　――わたし、ただ、生きていたいだけだったよ。ずっとずっと、小田原（この場所）で。

　そう告げた北条ミユキ（r2p005714）は、小田原守護職として人間と天使の共存を謳う。
　彼女はその為に天使を崇拝する協力者を得ていた。それこそが終鐘教会である。
　彼らは、天使をも至高と崇拝する終末論者であり、小田原の謳った人間と天使の共存にも同意していた。
　アーカディアVの配下である天使『ヴァルトルーデ』の協力者として名を連ねていた終鐘教会は度重なる横槍を繰返してきていた。
　その度にK.Y.R.I.E.へ退けられ、彼らの思惑は次のフェーズへと進む。
　小田原天守閣に纏わり付くように存在する悪意の繭（けだもの）。
　それは聖釘核をもとにして産み出されんとする化物である。人の悪意や敵意を糧とするそれは人そのものでも喰らうてしまうそうだ。
　そのけだものが――祈り（オラシオン）と名付けられた存在が小田原の守護者を名乗るが為に産み落とされんとしている。
　だが、その為には時間が必要でもあっただろう。
　オラシオンを効率よく産み出すために終鐘教会はアーカディアVと戦っているK.Y.R.I.E.の能力者達をその餌とすることを決定した。
　それは、天使達への自身等の有用性をアピールすること、そして小田原を守り抜くが為に外敵を排除するという意味合いを含んでいるだろう。

　――ねえ、カゲちゃん。どうする？　殺す？

　――ああ、……マシロ市なんて場所は壊して仕舞えば良い。妃野原いばら（嘗ての仲間）だって天使だと殺してしまうような心ない奴らに､鉄槌を！

　終末を謳い､天使を至上とし、人類の黄昏に恋い焦がれる者達を能力者達は退けねばならないのだ。
　そこに複数の思惑が絡みついていようとも､無視をすることは出来ないのだから。

2、作戦シナリオ一覧

O.R.A.C.L.E（r2n000101）

〈K.Y.R.I.E.DB〉

　能力者の皆様、O.R.A.C.L.Eです。
　小田原に存在して居た悪意の繭（オラシオン）より仔らが産み出されました。
　能力者や後方支援員を狙うことは確かです。どうか、お気を付けて――

誰が為のオラシオン

誰が為のオラシオン

誰が為のオラシオン

レイド

20:30参加開始

21:00参加開始

21:30参加開始

22:00参加開始

22:30参加開始

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