空白地帯:多摩
『空白地帯』
――ようこそ、空白地帯へ。ここは行き止まりの街です。
空白地帯:多摩ははその名の通り東京都西部を中心としたエリアに存在している人類に放置されたエリアです。
「多摩市」「八王子市」「日野市」「府中市」「立川市」「昭島市」近辺を舞台とし、それぞれ5つのエリアに分かれています。
町田から開かれた抜け道を使用して地続きで向かう事が出来るこのエリアには特徴的な5つのエリアが存在します。
・地続きの多摩地区に存在する異世界の蒸気機関と歯車によって作り上げられた汚染区域「南街」
・すべての区画で橋と繋がった旧日野市近辺に存在するレジスタンスの街「中央街」
・八王子市一帯に存在した亡き巨人の棲家であったお屋敷が立っている「西街」
・明ける事のない星空に覆われてしまった府中市や三鷹市付近に存在する星辰エネルギーと夜のとばりに支配された「東街」
・昭島市や立川市にまたがるように存在する「不明地帯」である「北街」
それぞれが独特な文化に包み込まれています。
北東それぞれは外周を黒塩風と呼ばれる人体に害がある風に覆われているため、東京方面には天使しか陸路で向かう事が出来ないようです――
中央街
限られた人類とアザーバイド達が共生する場所。中央街代行政府を名乗り、やってくる有害なアザーバイドや天使たちに対抗する者たちの集いです。訳があり様々な集落を後にした人間たちや、友好的とまでは行かずとも人類との利害の一致があれば共存が可能である異世界の住民達が共に生活をしています。
時にはマシロ市では「オルフェウス」と呼ばれるような友好的な異世界の住民たちもいるでしょう。ですが、多摩ではそうした区別は存在せず一緒くたに「異界の住民」と称するようです。
街は魔力に包まれており、傷ついた建物などは勝手に回復をしながら思い思いに伸びあがっていくようです。
まるで植物の様にビルは捻じ曲がり、建物の屋根は花が咲いたりと自由自在に変貌していってるようです。
アザーバイド達の商店や棲家が軒を連ねており、物々交換での買い物を行えるそうです。
中央では他者を脅かさないという制約さえ守っていれば誰でも受け入れるスタンスである為に比較的穏健なアザーバイドが居ます。ただし、天使に関しては今現在は受け入れを行っていないようです(新たな火種を生み出さないため、と彼らは言います)
過去に何らかの事件を起こしたものや終末論者であれども、中央のルールを守っていればこの地に住まう事が可能です。
中央の管理者である中央街代行政府が拠点とする「Barソムニウム」では代表的なアザーバイドや人類が顔を合わせ中央の在り方について討論をしています。
この施設は地下に無限に掘り進まれた居室が存在し、蟻の巣のようだとも称されることもあるそうです。
蟻の巣は魔法でぐんぐんと伸びていくため、外から来たものが居室を借り受けたり、広々とした場所には畑や生活用用水のある川、はたまた家畜の飼育エリアなどが存在しています。
能力者達も「仮住まい」や「拠点」としてこの居室を借り受ける事が可能です。
限られた地上ではなく地下を利用するのは外敵に弱みを見せないためであることと、出来うる限りの生活用エリアの確保が目的なのでしょう。
Bar ソムニウム
代行政府には限られた人間(迷い込んだ者たち)とアザーバイドが所属しており、実質的にこの空白地帯の統治を行っています。
代表者は「闇医者」を名乗るノエ。その助手として悟桐 紫恵那が所属をしているようです。
『露店通り』
商品はすべて物々交換で行われており、特別な品々も多くあります。
例えば、彼の身体に実る果実や、持ち込まれて繁殖してしまった不可思議な木の実、歌い始める宝石や気分で色を変えてしまうアクセサリーなどなど……。
彼らは比較的人類には好意的ではありますが、あくまでもアザーバイド同士での友好の上で成り立っているようです。
『橋』
中腹には『扉』が存在し、鍵を開くことで行き来が可能です。能力者達は鍵に承認されているため自在に行き来出来ます。
新たにやってくる者関しては中央の制約である「他者を脅かさない」「イレイサーではない」を護る事の出来ない対象はこの防衛魔術によって弾かれてしまうそうです。
ノエ(r2n000225)
多摩中央街代行政府のリーダー。本名年齢不詳。出身地は欧州方面であると思われますが――医師を志していたそうですが、その経歴なども彼は口にしません。敢ていうならば彼は「闇医者」を名乗っており、精神科医であるそうです。
琥珀の宝石眼と尖った牙という陣貝らしい特徴を有する為、眼鏡やマスクなどでそれらを隠していることが多いようです。
「他者を害さないのであれば終末論者であれど敵ではない」「イレイサーに関してはその全体像が見えないため保留」のスタンスだそうですが……。
悟桐 紫恵那(r2n000219)
多摩生まれ、多摩育ち。シェナを名乗っているノエの助手(師長)。暑がりであるために露出が多い服装を好みます。服はとあるアザーバイドが仕立ててくれた一品。
幼少期から索敵や周辺調査についての術を叩きこまれており、多摩の眼として活動しているようです
自らの怒りや殺意が形作るように角や翼、仮面がその体に現れる事があるそうです。当人曰く「激おこ」
北街
未踏地帯と呼ばれ、さながらスラムめいた冒険者街の向こう側には何が存在しているかも分からないそれが空白地帯の北側に広がっている北街です。奥地に向かう道は封鎖されており、瓦礫や廃墟地帯が広がっている事だけが見えますが――
この場所には迷宮が生まれやすいと言います。イレイサーなのか、アザーバイドなのかそれとも、この土地に生じた何らかの影響なのかは定かではありません。
その迷宮の上にソムニウム弐番館が立っており、そちらから地下に潜る事をアザーバイド達が繰り替えしています。
そのそこに何があるのかの探求心、武勇を轟かせるため、ただの暇つぶし、そして――死を好むが故。
様々な理由でアザーバイド達が無理やりに地下へと潜る為に看板娘ハニーラブリーラビットがその管理を行っているようです。
この迷宮は「常に変動し、二度とは同じ階層にアタックできない」「迷宮内部は異界化しており事情式が通用しない」「迷宮内部には特殊ルールが当てはめられており三回までならば死亡することが出来る――が、四回目の死亡で外に頬り出されてしまう」
作戦エリアが変化し続けるため飽きもない冒険を続けるアザーバイド達のたまり場となったその場所で、ハニーラブリーラビットは踏破状況の実況をモニターで続け、観客を喜ばせ続けているようです。
――つまりは多摩地区での娯楽であり、荒くれ者たちが集まる場所でもあります。
ソムニウム弐番館
安酒、旧時代のたばこ、アザーバイドが持ち込んだ奇異な物品などが広がっています。が、オイタは許されません。
管理者であるハニーラブリーラビット曰くは「バイトはいつでもぼしゅーちぅ❤バニーガール×メイドの黄金比でよろ❤ただし、うさちゃんより可愛いやつは……❤❤」だそうです。
『迷宮』
現れる敵にもランダム性が高く、内部ルールに至ってはちぐはぐになることも多いのだとか……。
――ただ、最終階層を踏破したならば何かを得られるという噂があります。独り歩きしているともいうのかもしれませんが……?
高町 清子
生き様がイレギュラーな女。2054年3月、能力者達との初邂逅時で実年齢は7……(ここから先は記録されていません……)とぉ~~~~ってもラブリ~~❤な女の子。趣味は婚活。特技は年収をすぐに聞くこと。男女問わず声を掛ける事がチャームポイント。
煙草はタールが多ければ多い方が良い。酒は安くても構わない。
マシロ市に所属していたでぇヴェテランであるとされています。外部調査に赴いたまま行方不明でしたが、今はソムニウム弐番館の管理者をしているようです。
ちなみに好きな食べ物はあたりめ。
西街
大破局以後、世界を滅ぼされた巨人がこの場所に現れたといいます。彼は人類にも友好的で、アザーバイド達とも協力し天使へと対抗をしていたようです――が、彼の姿は通常の人間には奇異に映った事でしょう。人類との軋轢は埋めきれず、捨てられたその場所に彼は自らの住居を作り上げました。それが西街一帯に広がっているお屋敷です。
この屋敷には様々なアザーバイドや行き場をなくした人間、はたまた天使たちが隠れ住んでいると言われています。
巨人亡き後、彼の魔力に包み込まれた屋敷はすべてがちぐはぐになってしまいました。上も、下も、右も、左も何もなく。天井の扉を開いたならば次は外に出られるだとか、右に歩けば下からやってくるだとか……。
すべてが巨大なこの場所は大きなティーカップの船でシンクを渡っていくような、まるで童話のような世界です。
この中に漂う魔力は渦巻いて、おもかげを映し出すこともあるでしょう。澱みの中に住まう人々は皆口を揃えてこういいます。
住めば都と言うだろう、ここは良い場所だ、と。
『巨人の屋敷』
巨人がそれほど大きかったのか、それとも徐々に屋敷が育っていったのかも謎です。ですが、それほど大きいのですから複数の街やコロニーめいたものが入っていたっておかしくはありません。
この場所は訪れる人によって姿を変えると言いますが……。
東街
宇宙よりやって来たとされる謎の物質によって周辺を覆い尽くすように広まったとされている『星辰エネルギー』の影響を色濃く受けた地域です。周囲を黒き風に包まれ東京方面へと向かう事が出来ないことが判明していますが、それ以外にもこのエリアには特徴があります。
この星辰エネルギーはこの周辺を明ける事なき夜で包み込んでしまっています。星空は常に美しく輝きこの地域では見る事の出来ない星図を辿ってゆくことも可能です。
がらんどうとなった街並みは廃墟地帯となっており、星空だけがそれを照らし続けると言った閑散とした光景が広がっています。
ただ、この地域に満ちた星辰エネルギーは予知を見せるとされています。コントロールをすれば短期的な未来予知技術が確立できるかもしれませんが――そのコントロール方法は現在不明です。
このエリアに踏み入れる事で、満ち溢れた力の影響を受けてうっすらと不確定未来を除くことが出来るそうですが……。
『天文台』
南街
アザーバイド『フォーカポーカ』によって持ち込まれた技術でくみ上げられた街並みです。蒸気機構が極限まで発達し異界技術と融合した街並みが特徴となります。フォーカポーカ達は汚染された世界でしか生きていくことが出来る、彼らの技術を用いた蒸気機関は彼らに適した名のない毒を吐き出すように構築されています。その為、どんよりとした雲が上空を覆い、街の中にもいたるところにそうした空気が流れています。
この地域は天使イーリロスによる統治が行われており、様々なアザーバイドが彼の支配下に置かれているようです。
イーリロスの用いるアザーバイドの洗脳術などもフォーカポーカの持ち込んだ技術の一つであり、それによって街の中は余り人類にとって好ましくはない空間となっているようですが……。
イーリロス
召喚士を名乗っている天使です。魔術師ノエとは何らかの関連があったようです。アザーバイドによって腕を食いちぎられたことがあります。隻腕の天使ですが、それではアザーバイド達に侮られる為にフォーカポーカの技術を駆使して腕があるように見せかけていることが多いようです。
アヴァリティア
時計屋を名乗っている天使です。シェナと何らかの関連があったようです。フォーカポーカの王『だいだいおうポルカ・ポルカ』
卓越した異界技術を有する種族。独自の環境下でしか生きていけず、人間にとってはフォーカポーカの適応環境は即死に至るとまで言われています。フォーカポーカの幼体たちは非常に可愛らしく、バケツのようなヘルメットをかぶったアザラシを思わせますが、成体になると腹の中に毒素を蓄えていく為に肥満体型に変化します。
毒を吐き出すため、その呼気さえもが人間にとっては不愉快なものでしょう。
また、体を保つためにはたくさんの毒が必要となるため成体は本当に数少ないそうです――広い所に毒を広げないと!
フォーカポーカ(幼体)
自身らの環境に適応できない人間の事を劣等種だと思っています。小さな体であるために限られた毒でもぎりぎり生存可能です。大きくなるにつれて肉体を保ちきれなくなるため、人間はさっさと殺して土地を奪わなければならないと本能レベルで認識しています。
エーデレッセン
人の感情を食らう性質があります。自身が奪い取った感情を一度「感情宝石」として腹に蓄えてじわじわと消化を始めるようです。
非常に美しい宝石で在り、吐き出してコレクションする個体や、天使にプレゼントをする個体も存在します。
エーデレッセンに感情を奪われた対象は「茫失」状態に陥るとされています。
好みの感情は「憧憬」「恋情」「執着」などなどですが、個体差があります。また、エーデレッセンの前では想いの力が向上する為に、自らの感情を口にすることで防御力の向上なども見られるそうですが……。
Tips! 状態異常「茫失」
エーデレッセンによって感情の一部が欠落した状態です。失った感情を埋めるために非常に攻撃的な状態となります(攻撃力が上昇します)
また、その状態はエーデレッセンもしくは天使より「感情宝石」を取り戻すことで解消されます。
当人の「感情宝石」が破壊された場合もこの状態は解消されますが感情は二度とは戻りません
――そうした状態を利用して、喪いたい感情を敢てエーデレッセンに喰わせている天使などもいるようです。

