宵の刻Ⅳ


    うるせぇよ。
    アイツがどれほど友達を思っているかも知らねえくせに……っ。
    家族だか他人だか知らないが、天使テメエらに何の権利があって噛みついてきやがるっっ!!
    今、二人で必死にもがいてるところだろっ!!
    どうにもならねえ現実に立ち向かおうとしてるところだろうが!!
    どけよ!! 消えろよ!! じゃなきゃぶち殺すぞクソが!!!!

    約束を守るため
    行かないで、優しい子。
    キミを案じる人達の、声に耳を傾けて。
    そこにはキミの知る声もあるだろう?
    キミの背負うものを少しだけ、私に持たせてくれない?
    白菊と白詰草どちらも白い花だからかな?
    他人のような気がしないんだ

    『真実』の意味を持つ、白菊とハシバミが惑うのはどうして?
    まだ、真実にたどり着いていないんだ。私が橋渡しをしてみせるよ。
    だからどうか、この手を取って。

    解ける指先
    ……これで救うことが出来たと、考えていいのでしょうか?
    何が起こっているかは分からないままです。ですが、誰が悪いのかは分かっているつもりです。
    ええ、必要であれば再び刀に誓いましょう。
    貴方をそんな風にした……こんな事態を引き起こした者を、わたし達が必ず討ち果たすと。

    無垢という罪/天使という罰
    チッ……貧乏くじを引いちまったか?
    言っとくが、優しくはしてやらねえぞ?
    集られてくたばるのはごめんだからな、荒っぽいのはテメェらのせいだ
    片っ端から燃やし尽くしてやるよ

    狂乱驚天、此岸の瀬戸際
    なんで、みんな一緒じゃないとだめなの?
    なんで、居場所が無い場所に行っちゃいけないの?
    なんで、『あなたが』行って欲しくないと言わないの?
    あなただけがこの戦場で自我が見えないの
    あなたは真縞ガクに従わないと何もできない魂なの?
    あなたの、独り立ちを見せてみろよ玄兵イイトォ!!

    例のあの人たち