マシロ市の生活
市内は多くの場所が衛生的であり、多くの市民にとって必要最低限の生活を賄うことは出来ている。
娯楽などに関しては『テレビ放送』『ラジオ放送』『インターネット』『スポーツ』『ファッション』『携帯電話』『電子ゲーム』『音楽』『映画』『読書』などは、大破局以前の水準には程遠いものの、一般的に享受されている。
しかし多くの市民達にとって、その生活は決して豊かなものとは言えない。
食は栄養とコストばかりを重視した質素かつ簡便なものばかりであり、なんら面白みのない完全栄養食も多く摂られる。外食もファストフード等が多く、贅沢なものは少ない。高価な食事も良い酒も、存在はするが高嶺の花なのだ。
多くの住居は清潔だが、狭く無機質な雰囲気となっている。
社会のセーフティーネットは辛うじて機能しているが、社会全体の豊かさは大破局以前とは程遠く、市民達の労働負荷も非常に重い。
一部の高齢者は大破局以前の生活様式と比較して「カプセルホテル生活」「ネットカフェ生活」などと自嘲するケースもある。
プレイヤーキャラクターの生活
プレイヤーキャラクターは原則として天使特別対策室K.Y.R.I.E.に所属している。
また若年者は任意で刻陽学園での教育を受ける事も可能である。
これまでの研究から天使症候群患者はストレスでその症状を悪化させる事が分かっている為(全てのヴァニタスは天使症候群患者である)、彼等への待遇は破格のものであり、同時に人類の友軍であり希望であるイレギュラーやオルフェウスについても破格の待遇が与えられている。
日常においては生活面のストレスを極限まで低減させる特別な措置がとられ、入念なメディカルチェック体制が敷かれている。故に食事や娯楽、住居から衛生に到るまで能力者の生活は現代水準と比較してもそう劣る事のない高水準が与えられている。この待遇を受けることは権利であり義務でもあるが、『逆にそれが対象のストレスを高じるケース』等については柔軟に特例を適用する場合もある。(人類圏の防衛、闘争に必要不可欠な能力者の都合や精神性への配慮は可能な限り優先される)
結論付ければマシロ市は戦闘能力と子供の育成、およびエッセンシャルな仕事に対し、途方もないリソースを割いていることになる。
別項『マシロ市での生活』は豊かなものではないが、しかしこの特別扱いに対して市民が上げる不満の声は殆ど存在しない。
その事実こそが、この世界の現状が過酷極まりないことを、何よりも雄弁に物語っている。
『人類として生き残る』事に勝る優先事項は存在しない。
刻陽学園の子供達は誰からも英雄視される事だろう。
彼等は幼い頃から戦闘訓練を積み、十歳にもなれば武器を手に戦うのだから。
再現性生活様式
大破局以前の生活を取り戻すことや、それらの発展系や理想型を実現すること。マシロ市の行政における重大な課題となっており、実現は市民の夢である。
若年層、特にK.Y.R.I.E.や刻陽学園に所属する人々に対して、多くの市民がこれを享受して欲しいと願っている概念となっている。現有する好環境は、天才シュペル・M・ウィリーが気まぐれに叶えた『一部』が存在するばかりである。
コミュニティ
能力者を中心に紡がれている個人間の集い。なにもK.Y.R.I.E.だけが、皆の寄るべき止まり木とは限らない。
学生ならば部活動やサークル、あるいは委員会。社会人の集い。趣味や娯楽の共有。人々は様々なコミュニティを形成している。
それはもちろん能力者とて例外ではないのだ。