そして宵が過ぎゆく――


    黄連さん。お義父上は……あなたを見ていましたか?
    どれだけ尽くしても、使い捨てだったとしたら?
    それでも、この道を選びますか?
    忘れないでください。
    本当に、それがあなたの、あなた自身の意志で選んだ道なんですか?
    宵の刻 諸行無常の暮六
    ……打ち込めた釘の数は、4……!
    目標には届かなかったでやんすが……いや、元より一本でも打ち込めれば御の字の作戦。
    次に繋ぐことはできたでやんす。それは確かな戦果として喜ぶべきところ。
    悔しいことは事実でやんすが……天地躯、必ず討伐するでやんすよ!
    宵の刻 呪骸衝突
    もー、なんであむちゃん、前線に出てたの!
    おかげで色々大変……だけど、マシロ市から呼んでくる手間は省けたのかな?
    あむちゃん、さっそくマシロ市に連絡を取って、KPAが保存していた聖釘を持ってきてくれるみたい。
    それをどう使うかは、わたしにはまだわからないけど……絶対! あのへんな呪いはやっつけて見せる!
    宵の刻 希望の行きつく先
    どこまで正気に見えていたって彼は天使で……栞田花束の振りをして息をしていくしかないのね。
    だから、せをりの事だって、もう朧になってきているのかもしれない。
    けれど、大丈夫。彼は一度は退いたわ。
    ――だから、頭痛はしてしまう、けれどね。
    宵の刻 花束のように息をした
    ――アイツは、人の命を何だと思ってんだよ……!
    鎌倉で天使が悠々と動いてた理由が……アイツも天使だったなんて……!
    いや、でも、仙泰宮で結界の維持をしなくちゃならないせをりを仙泰の手から助けられたのは……良かった。

    宵の刻 仙泰と呼ばれし者