夜半を越え Ⅲ


    夢で呼んでくれてたよね
    貴女の見せてきた剥き出しの感情は心で理解できたから。
    貴女のそのギラギラした愛に応える為に、殺し合おう。この赤い橋の上で視線を超えたその先に
    呪詛も、因果も踏み越えた本当の貴方に出会えるかな?

    赤い橋の上で
    (伸ばした手が届いて帰ってきた友達が、わっちを信じてくれる皆が一緒にいる。
     それだけで心の底から信じられないほどの勇気が、身体からは力が沸いてくる……。
     何も取りこぼしたりしない)
    「恋宵っち、皆。絶対勝って帰るよ、私達のマシロ市に」

    月花
    鎌倉は、どこに行っても子供を虐げる連中ばかりだな……! 守り導くことをやり切れなかったり放棄した、糾されるべき大人らの姿がないところまで同じだ。 やはり、大いなるものとやらを消し去るしかあるまい。 そのためには、この悲しい子にも退場いただく他ない。
    私は悪い子
    翠さまが教えられてきた『良い子』はきっと、沼の底へと続いてしまう間違った道でしたのね。 ねぇ、顔を上げて。あたしの灯に照らされる皆さまを見て。 『悪い子』のあなたを肯定するひとが、あなたのために、こんなに沢山集まっている。 あたしは幸せへの道を照らしますから。あなたの意志でどうか一歩、踏み出してくださいまし!
    巫女の贖罪
    ……決着を、つけます。
    彼には彼の正義があり、我らには我らの正義がある。
    口では決着が付かない問題です。だから、力で黙らせる。
    我らの闘争を始めましょう。

    僕らが愛した最高の、
    カァーッ、神とやらが今回の俺らの相手な訳か?
    神ねえ……俺にとっちゃ神はこの世に只一人、他の奴はどうでもいい訳が任務は任務だ
    ま、成り行きになるが──鎮めるにせよ、この騒ぎは俺らが終わらせてやる

    神様に願うなら