2027年12月の『聖夜の歓喜』により天使の上位指揮官級個体は殲滅されたが、人類はその後も黄昏時を迎えている。
 マシロ市は『マクスウェル』『ラプラス』両悪魔の存在で特別な人類の生存権を獲得したが、『世界変容』を受けた地球は過去とは全く姿を変えている。
 2052年現在、人口のほとんどと共に国家機能を完全に喪失した人類の生存は、『サヴェージ』、『アザーバイド』、未だ多数存在すると思われる天使達等、多数の脅威に脅かされている。敵対存在に対抗し、人類の生存権を守れるのはあなた達しかいない。

イレイサー(天使)

 人類の敵。世界を滅ぼす者。マクスウェル曰く、地球以前にも様々な次元の世界を灰燼に帰してきたとの事。背に大きな翼と頭上に天冠(エンジェルハイロウ)を有する。翼は悪魔状以外なら、羽でもエネルギーでも機械でも数多に確認されている。

位階

 天使は九つの位階に区分されている。

天使級(エンジェル級)

天使級1

illust: シガラミ

 第九位の天使。二枚の羽、天使の輪(ヘイロー)の特徴を基礎として持つ。基本として知性の無い個体の総称。自身よりも上の位階の天使に率いられている事が多い。天使級の個体は神聖領域を有さない。

大天使級(アークエンジェル級)

大天使級1

illust: おおがいばるこ

 第八位の天使。この階級からは知性のようなモノが存在する事もあるが個体により様々である。神聖領域を有する場合がある。

権天使級(プリンシパリティ級)

 第七位の天使。より能力の高い天使をこう称する。以後の位階の天使は全て神聖領域を有している。

能天使級(パワー級)

能天使級

『凍土の天使』スティーリア illust: ちびのしま

 第六位の天使。下位指揮官個体。この階級から「中位天使」とも称される。

力天使級(ヴァーチャー級)

力天使級

『天槍の乙女』ラファエラ・スパーダ illust: タタラ

 第五位の天使。中位指揮官個体。

主天使級(ドミニオン級)

 第四位の天使。上位指揮官個体。

座天使級(ソロネ級)

 第三位の天使。軍統率個体。この階級からは『高位天使』とも称され、いずれも知性がある事が確認されている。だがアーカディア・イレヴンの沈黙以後の人類圏の猛攻でほぼ掃討されたとされている。

智天使級(ケルビム級)

 第二位の天使。アーカディア・イレヴンの側近ともされる幹部級。絶大な力を誇るが座天使級と同様に活動が確認されていない。

熾天使級(セラフ級)

 第一位の天使。アーカディア・イレヴンそのものを指す。現在の状況は不明。ただ、その活動は沈黙している。

アンタッチャブル(神聖領域)

 能力の高い天使は天冠(エンジェルハイロウ)を囲むように、強大な自己保全領域を展開している。
 これは非常に強固であり、極めて近距離からの戦闘、特に天冠自体を狙い撃ちした手法に拠らなければ打倒困難である。
 また『神聖領域』自体にも様々なレベルや特異能力が存在している為、天使の階位が上がる程に『雑』な攻撃は通用しにくくなる。
 要するに天使は遠距離攻撃への重耐性である『神聖領域』を持つため、力ある個人が近距離から攻撃しなければ倒すことが出来ないという事である。
 それでもかつての人類軍のような殲滅火力が展開出来るなら非効率ながらに話は変わる場合もあるのだが、最早それは出来の悪い夢物語と言う他無い。

アーカディア・イレヴン

 マクスウェルの言によれば、それは十一体存在するという。最上位の天使。熾天使級。何れも三枚一対(六枚羽)の特徴があるとされ、他の天使と一線を画す尋常ならざる強大な力を宿している。だが人類を殲滅せんとした最上位指揮官個体である筈の一体は『人類軍』との戦いの最中に活動を鈍らせ、現在は沈黙中。理由は不明である。尚、二体目以降のアーカディア・イレヴンは2052年現在、人類は観測していない。

アザーバイド(介入階級)

 外世界存在。オルフェウスと同じく異世界からやってきた存在だが、オルフェウスと異なり人類に敵対的な生命体の事を指す。
 また元の世界が滅んでいる場合もある。

サヴェージ(変異体)

サヴェージ

illust: あまり

 地球上における人類以外の生物等が、天使症候群や天使の活動などの影響により変異した存在。『変異体』とも呼ばれる。

ロスト・ナンバーズ

 ヴァニタスやイレギュラーの中でも特別に強大な力、或いは同時に特殊な立ち位置を持っている者。第三局。時に敵であり、時に味方でもある。味方陣営に存在するのがシュペル・M・ウィリー。

終末論者

 人間でありながら天使を崇拝するなど、滅びを受け入れんと行動する終末論者。