マシロ市が『特別』足り得た理由を纏めた項である。
マクスウェルの悪魔
涼介・マクスウェル。マクスウェルの悪魔とも称される。謎の多いオルフェウスであり、マシロ市の現市長。元々は内閣危機管理監であり、天使症候群が現れた超初期段階で日本政府に接触。ドゥームスデイの到来を告げた上で持ち前の能力を発揮、大きな信頼を勝ち取った。日本の初動段階の被害を世界最少レベルに食い止めた立役者。『涼介・マクスウェル』の名は恐らく姓名共に偽名であり、日本での活動を行う上で『涼介』を、マクスウェルの悪魔を気取る意味で『マクスウェル』を使っているものと思われる。
聖夜の歓喜の激戦で自身に命令を下せる上位権限者が全滅(行方不明を含む)した事から独自判断でマシロ市を設立、以後市長として運営を続けている。
ラプラスの悪魔
ラプラス・ダミーフェイクを名乗る。
マシロ市が世界の特異点とも呼べるべき現状を獲得した要因の一つであるとされる。
完全な特別と呼ぶべき強大なオルフェウスであり、莫大な演算能力により未来予知にも近い情報処理を可能とする。
マクスウェルは自身の手でマシロ市と契約を結んだとの事だが、トリックスター的性格も相まって真意は見えない。
曰く「求むるは退屈しない観測」とのこと。
彼の存在により、マシロ市は極めて高精度の情報で作戦立案を行う事が出来る。
また、彼がもたらす智慧は天才シュペル・M・ウィリーによって『具現化』されている。
ラプラスの箱
『ラプラスの悪魔』によって齎された超技術の一つ。材をくべる事によって、この世に存在する可能性を引き寄せる。つまり、なんらかの対価を得る事が出来る場所だとか――ただし望みの品が手に入るとは限らないのだが――
要するにゲーム内リソースで運試し出来るくじ引きのようなものである。
デウス・エクス・マキーナ
シュペル・M・ウィリー。
『科学魔術問わず人智の成し得る天才の概念』である。
マシロ市に(一応)協力するイレギュラー。
彼を言い表すならば『天才』の一語に尽きる。
(本人にも理論的には)理解不能であるラプラスの超技術を容易く理解し、具現化し、応用し、改良し、現在のマシロ市の生活レベル、文化レベルを莫大に引き上げた功労者。
この男が居なければ外世界に比して快適なマシロ市は存在し得ない。
それ所か、食糧問題や衛生問題は著しく深刻なものとなっていた事だろう。
但し、前述『一応』には理由がある。彼は自分の『究極研究』を最優先しており、マシロ市はシュペルから協力を受ける見返りに、その達成に無条件で最大限の協力を支払わなければならないのだ。
自称『神』なる傲慢で神経質な男であり、偏屈なので一筋縄ではいかない。
まぁ、案外お人好しな所も無くはないのだが……
片翼の天使
マシロ市で保護された片翼の少女。
記憶が朧げな様子で、それまでの経緯の大半を覚えていない。
明確な理性を持ち、人類に敵対的でない事からヴァニタスであると推測される。
彼女の『保護』に成功した時、マクスウェルは非常に喜んだという。