ようこそ、新たなる能力者（レイヴンズ）。マシロ市にも2052年4月1日、新年度が訪れました！

　このページは本作『ロスト・アーカディア』（以降ロスアカ）の本編時空である2052年のマシロ市に関する情報や遊び方を解説しております。
　マシロ市に訪れた能力者の皆さんの生活がより豊かになる事をお祈りしております。
　皆さんは『能力者』と呼ばれる存在です。
　能力者、或いは異能者とも称される事でしょう。堕天使、特異点、悪魔。それぞれを含めた存在の総称であり、2052年のマシロ市では『特別な存在』として取り扱われます。
　それは皆さんが不倶戴天の敵である天使と渡り合うことの出来る戦闘能力を有し、人類の希望となるべき存在だからです。
　皆さんは天使特別対策室K.Y.R.I.E.に所属して頂くと事になります。
　国家機能が沈黙した現在では、マシロ市の生存者を率いる組織こそがこのK.Y.R.I.E.です。
「他の組織に属したい……」「龍華会に所属したい、あうとろーじゃし……」「私は軍人です！」といった皆さんであってもK.Y.R.I.E.に上位指揮権が存在する状態となります。
　出向をしている設定でも構いませんし、他組織から作戦時のみ合流しても構いません。
　重要なのは皆さんは須く『K.Y.R.I.E.』の所属として扱われ、『K.Y.R.I.E.』が絶対的指揮権を有するということです。
　※マシロ市内のどの組織（刻陽学園、マシロ市役所、マシロ警察、龍華会、キャンプ・パールコースト）に所属していてもシナリオコンテンツを利用する際にはK.Y.R.I.E.預かりとなるとお考え下さい。

『マシロ市』は人類生存圏として認められた重要都市です。
『天使特別対策室』K.Y.R.I.E.、刻陽学園、マシロ商店街、マシロ中央要塞群セントラルカテドラル、マシロスタジアム、マシロ警察本部、マシロ中華街……。
　かつての生活を取り戻すようにして、再現性生活様式という『理想』を実現すべく（気紛れと）出来うる限りの便宜が図られています。

　・能力者（PC)：これまでの研究で天使症候群患者はストレスで症状悪化が判明しているため、格別な待遇を与えられている。
　・非能力者だが有能なEXPC：PCについで良い待遇の元で生活を行って居ます。K.Y.R.I.E.や刻陽学園に在籍し能力者のバックアップを行って居る。
　・一般的な非能力者：アーコロジーにて生活を行って居ます。簡素な生活を送っていますが能力者へは感謝と畏怖を抱きます。

　上述の通り、能力者とは格別な待遇を約束された存在です。
　生活水準は2024年の水準と比較してもそう劣ることがないようにと整えられています。食事、娯楽、住居、衛生に至るまでかつての時代を再現したものが用意されているからです。
　学生寮やK.Y.R.I.E.所属者のための寮は完備されている他、商店街で店舗を開設、住居を所有など比較的自由に生活が可能です。
　世界の現状が過酷極まりないために、市民達は特別待遇をされる能力者に対して不満の声を上げることは殆どありません。
　ごく稀にアーコロジー生活を拒絶した者が存在して居ますがそうした人々はマシロ中華街の裏通りの地下～元町中華街駅跡付近に広がる九龍城めいたスラムを居住地とし、龍華会から『横流し』される仕事や支援物資を受け取って生活を行って居ます。
　そうした人間もいますが基本的には互助の精神で安定した生活を送っているのです。
　つまり、マシロ市とは悪の組織や悪逆非道な場所ではなく、人類が生き延びるために必要な機構を出来うる限り備えた地上の楽園です。
　マシロ市市長涼介・マクスウェル、天才シュペル・Ｍ・ウィリーを始めとした名だたる人々がマシロ市を豊かではないが『困らない』水準へと引き上げています。
　それ故にマシロ市には天使は存在せず、かなり安全安定した都市となります。
　同様にテロ行為や終末論者による激しい行動はなく、仮で設置された行政機構（マシロ市役所、マシロ警察）が機能しているためにマシロ市内は平穏な『日本の光景』として取り扱って頂けます。
　現在においてマシロ市の外は未知数ですが、マシロ市以外の場所で活動する終末論者（天使を認め能力者を糾弾する者・敵）の存在が2040年代には観測されています。
　マシロ市外に棲まう人間が存在するかも知れませんが――本編開始時においてはその生存や存在は未確認となり、あくまでも過去の調査情報に基づいて提供されます。

　Q.貨幣は？
　A.クレジット（Cr.）を単位にご利用下さい。
　メタ的な情報となりますがクレジットはSSやシナリオコンテンツ利用で獲得できるゲーム内通貨です。
　考え方としてはK.Y.R.I.E.の能力者として活動した事への対価として金銭が支払われているという事となります。
　※単位を『円』と表記しても意味は通じますのでご安心ください。ヴェテランやフレッシュの皆さんの中では「Cr.」と表記するのに慣れていらっしゃらない方も多く居ます。
　マシロ市では「100円」と言われても日本円としてではなくCr.として扱われることが多いようです。ただし、日本円や米ドルなどかつての貨幣は現在では取引に使用できません。

　Q.服飾などは？
　A.一般的な2024年水準の衣服が提供されています。
　アパレル系は生き残ったヴェテランがブランドを提供していたりと、存在して居ないわけではありません。
　充実しているとは言い難いですが比較的自由な着衣をお選び頂く事が可能です。

　Q.社会的情勢は？
　A.前述しましたとおりマシロ市とは比較的安定した都市経営が為されています。
　非能力者は能力者達に守られる立場である事を理解しておりますし、何らかのテロ行為が行なわれるような場所ではございません。
　また、騒動が起こるとするならば4月1日（フレッシュが転移してきたタイミング）ですが、こうした場合でも天使が内部に乱入してくるなど恐ろしい事件が起こるわけではありません。
　フレッシュの皆さんからすれば唐突に『平和な世界にやってきてしまった』『ここは何処か分からない』といった大パニックですし、ヴェテランの皆さんからすれば死んだと思っていた友人や恋人が唐突に現れたという現状です。
　相応に慌ただしくなり得るかと思いますが、その動乱に乗じた醜悪な出来事は起こり得ないのです。


　食生活、学園生活については別項にて記載します。
　総じて、マシロ市とは『現在における人類の最も安全な領域』であり、『比較的まともな暮らしを行える現状判明する唯一の場所』です。
　ディストピアや、非人道的行いが行なわれる場所ではなく、無数のテロリストや天使が潜伏できる場所でもありません（例外が存在する可能性はあります）
　2052年3月31日までは漸く得られた人類にとっての『安息地』でしたが、4月1日の座標消失からのフレッシュの大流入により、生活バランスが崩れかねない事が懸念され『外への進出』に対して試行錯誤され始める――のがこのゲームのスタート地点です。
　つまり、マシロ市内で天使に怯える必要も、サヴェージに襲われる可能性に備える必要もございません。
　地下実験区アガルタでは実験生物サヴェージが逃げ出す可能性もありますが、そうした場合は的確にK.Y.R.I.E.からの依頼が舞い込み直ぐさまに鎮圧されます。
「都市機構としてある程度は円滑に運営されている」こと、「能力者は特権階級であり生活水準はある程度2024年（大破局前）に近しい」こと、「2024年に存在した文化は出来うる限り取り戻しつつある（スマートフォンなども含む。ただし、インターネット回線などはマシロ市内では使用できますが余所では接続されておりません。連絡を取り合うことは不可能です）」ことを念頭にロールプレイを行なって下さい。

　マシロ市における食生活は地下実験区アガルタなどの支援を受け、能力者達は充実した食事を行なう事が可能です。

『一般市民』
・完全栄養食材のようなものが存在し、様々な食材の代替品としている。
（合成食材とは思えないクオリティで、現代日本の食生活を再現しているが、豪勢なものではない）
・生鮮食品はほとんど流通していない。
・煙草、酒類、嗜好品の類いは流通が行なわれている。
（嗜好品の類いはストレス緩和の為にも必須であるため）

『K.Y.R.I.E.の能力者（PC）や、ある程度特別な人材』
・上記に加えてアガルタで生産された生鮮食品も食べることが出来る。
（優先的に食べる権利がある）
・本物の食材はわりと普通に提供されている。
・カフェテリア Wing'n Thingsを利用可能
　（通称は『羽カフェ』。刻陽学園の初等部から大学まで、そしてK.Y.R.I.E.を含めていくつか店舗が存在するカフェテリア。
　学生達やK.Y.R.I.E.職員に提供される飲食物は無料だが、大破局前の水準と比較しても非常に洗練されている。
　本物の（合成でない）お茶やコーヒー（成人ならば酒類）さえも無償で提供されている。
　そのため学園やK.Y.R.I.E.への所属が破格の待遇である証左の一つとなっている）

『マシロ市の一般的な感覚』
・合成シウマイなどは、きちんとまともなクオリティ。
・肉汁滴る本物のステーキは極めて稀少（普通は食べられない）。
・食料品店などは存在するが、現代のように物が溢れかえっている訳ではない。
（珍しいものや稀少品は、今よりずっと数が少ない）
・天使や異世界の何者かを食材とするのは、一般的には強い忌避感がある。
　※特にヴェテランは天使＝『誰か』が変化した存在と認識している節がある。
・食べられる動植物だったサヴェージは食材となる場合もある。
（とても美味しそうな豚さんのサヴェージを食べたいのは普通の感性）


　上述の通り、困ることはなく2024年に存在した料理を再現することも可能だが原材料は「何か違うかも知れない」と言うのが食生活の基準です。
　全てが合成された何かと言うわけではありませんし、多くのものが存在しないよいうよりも「それらを再現した食材がある」とご認識下さい。