ミッション・ダイナソーハント I


 命空骸戯(カタルモイ)第七戦区――ミッション・ダイナソーハント。
 ホログラムの恐竜が、荒れ果てた東京を中生代もかくやと闊歩する。
 なぜ恐竜なのか。そう問うても、返ってくるのは咆哮ばかりだ(アンギャアアアーーー)。

「恐竜……地球の古代生物だっけか……相手にとって不足はないね」
 油断も容赦もなく叩き潰す。アルティヴィォン・エグザフィア・フェルファレアー(r2p000449)は瞬間的に超局所的異次元を顕現させて、空を飛び回る恐竜らを一気に破砕する。きらり、その五指を彩る光の鉤爪が瞬いた。
「舐めてもらっちゃ困るよ?」
「オーディンが詩の蜜酒をまんまと盗み取ったように、竜の首級をしれっと奪ってやろうじゃない」
 突進してくるトリケラトプスに、ウルリーカ・ニルスドッティル=光明院(r2p003861)は権能鉄槌『打ち砕く雷霆(ミョルニル)』を振りかぶった。第五熾天使の権能の残滓を核としたそれは、かつて彼女が第五熾天使へそうしたように、文字通りの『破壊』を叩きつける。
 こちらの空を飛ぶのはプテラノドンだ。
「呉越同舟っていうだろ? 火力が減ったらオレ達だって困るんだよ。ここはひとつ手を組もうじゃねーか、短い間だけどよろしくな!」
 フォートレス Mk-Ⅳ(r2p001532)はプシュケーの面々へ笑みを向けると、大嵐のメダリオンを握りこんだ。詠雨(シングインザレイン)。ぽつぽつと反復する雨音(旋律)は、嵐のように広がって――Mk-Ⅳの救いたい者へと、降り注ぐ。
「流石大破局後の東京で生き延びて来ただけはある。良い一撃じゃ。だがその程度ではワシは倒せんぞ」
 杜鵑(r2p000373)がプシュケーの者の一撃から恐竜を庇ったのは、ラストアタックによる戦功点獲得を阻む為で。けれどその一撃で杜鵑の命は砕けない。不壊なれば、不滅なり。
「悪いが、これが大人の戦い方というものだ。見て学べ、そして盗め。おぬしらにとってこの先確実に必要になってくる搦手じゃ」
「このゲイム、私たちが勝ちます! 勝てば官軍、負ければ逆賊。勝ったほうが正しいんです! ゲイムに勝つためなら、私はなんだってします!!」
 煌めく星雲の煌めきの中、当真 千歳(r2p006458)は仲間達の盾となる。恐竜の爪が牙がどれだけ肌を引き裂こうと、一歩も退いたりなんかしない。血にまみれ、傷にまみれ、それでも、立ち続けて見せる。
(私にできることは、体を張って皆さんをお守りすることだけだから……)
「譲れないところはあれど。お互い無事にいられるなら、それに越したことはありません」
 かつて助けられなかったプシュケーの者らを想い、音喰 禊(r2p001565)は戦場に立つ。恐竜。フィクションでしか知らなかった存在を前に高揚感もあるけれど、今は表情をきりっと引き締めて、夜華の刃をひとふるい――空間(よる)を切り裂き刃鳴(はな)が散る。まさに致命的な一撃は、遙か彼方からやって来る。
「炎には氷……アナタに戦功点はあげないの……」
 神白 小雪(r2p002004)は焔の魔術師へと立ちはだかると、どんな熱でも溶かせない絶対零度を身に纏う。それは触れるだけで死を招く、冷たさ(おんど)。バケモノと呼ばれたって構わない、氷雪の死神は凍てる爪を振り上げて――
「……こっち狙うのは勝手だけどさ、ルールはわかってるの? わかった上でやってるなら呆れるからね?」
 恐竜の咆哮と、ティティフィティアの能力者達。矢風・初雪(r2p000958)は溜息と共に肩を竦めて――吹きやまぬ憎悪の雪風(アイシクルアヴェンジャー)をその身に纏う。
「こっちを倒した後にのつもりなのかもだけど……舐めるなよ、そんな簡単には倒れてはやらないからさ」
 向ける銃口。引き金を引けば、破壊の螺旋が戦場に奔る。

 轟音。戦いはまだ、始まったばかり。



※イラストオプションに『祇化』が実装されました。(用語説明:呪創/祇化)








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