至天の日
ボーカル:片霧烈火 / 動画:raira
特別協力:レインボータイガー合同会社
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アーカディア・イレヴンとは即ち至天の頂き。
神の意志を遂行せんとされる『天使』の中でも絶対的に選ばれ熾天使の名を冠する究極の個体である。
朽ちた楽園、朽ち果てぬ輝きの中――居並ぶ熾天使を前に一人の女が華やかで毒々しい美貌のままに口を開く――
「嗚呼、これは何という無慈悲でしょう。
何という無理解でしょうか。
『我々は何と酷薄な時間を刻んでしまったのでしょう』」
「……御覧なさいな、皆さん。
あの日、あの時、この世界はすっかり壊れてしまったのに。
今日、この時、この瞬間。それでも人は殖え、力を取り戻し、寸土を奪い返そうと足掻いている。
ヒトがヒトに生まれ落ち、ヒトであるから出来る事。到底敵わぬ絶望に抗い、自らを奮い立たせて。『安直に転がる尻軽な奇跡』を本気で信じ込んでいる。
あまつさえ、僕達天使を駆逐する等と夢見事を語って見せている!」
「実に――実に。滑稽だとは思いませんか?
軽率に堕ちた『あの子』は唯の例外。僕達の過ごした微睡みのような一時は、黄昏の時間を迎えたこの混沌における最期の猶予に過ぎないのに。
アーカディア・イレヴンは最弱のピースに問題を生じたに過ぎないのに!」
「……もういいでしょう。
第三世界の駆逐は済みました。
是非もありません。元より『あの子』に任せた僕達にこそ責があるのなら……
これより先はアーカディア・イレヴン、その内十の全てで引き継ぐまでです」
「――さあ、始まりのラッパを鳴らしましょう。
血の雹と無限の火を降らせましょう。
大地を焦がし、青草の悉くを焼き尽くしましょう。
海を血に染め、逃げ惑う船を追い詰めましょう。
ニガヨモギの星で潤す水を奪いましょう。
昼も夜も時間の摂理も壊しましょう。
大地を穿ち、苦痛とアバドンの仔等を呼びましょう。
御使いは……僕達ですけれど。代行して、沢山の人を殺しましょう。残虐な騎兵のように蹂躙しましょう。
そうして最後に『神』ならぬ意志を持つ悉くを終わりにしましょう。
『この世界の流儀らしく』始まりから終わりまで、素敵な音色を奏でましょう!」
「嗚呼、きっとそれは残酷なシーンです。最悪の悪夢の連続なのでしょう。
でも、それで良いのです。それが全てなのです。
『ヒトならざる、神の視座においてそうするべきなら、元より他に選択肢等無いのです。惑いはヒトとして、世界を侵すべき理由があるとするのなら。誰かを押しのけて果実をもぎ取る原罪をヒトは否定出来ないのですから』!」
「始まりです、アーカディア・イレヴン。
僕達は神の使徒。数多の世界の殲滅を司るもの。
ゆっくりと、そしてスマートに。
――この世界に終末の幕を下ろすのです」
未だ誰も知らない、観測し得ないその場所で。
人の手も、力も、願いも届かない傲慢な天使の領域で。
少女のなりをした『怪物』の謳い上げた宣告は――まるで定められた運命のように響いている。
『Lost Arcadia』
→演説全編はこちら(CV.茅野愛衣)
キャラクターイラストレーター:霧月
※動画なし、オフボーカルバージョンはこちらからお楽しみいただけます!
【フル・ボーカルありVer.】
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【ショート・ボーカルなしVer.】
※座標消失より復帰したフレッシュが2052年のマシロ市に合流しました!
現在、そして以後の時間軸は5/4(リアルタイム)に合流しています。
※参考として公式ノベルもご確認下さい!
※DDシナリオが公開されています!!